こんにちは
茶道裏千家のお茶を習い始めて1年になりました。
世界一周旅行へ行きみそ汁をふるまい歩いたワタシは、帰国後はもっぱら味噌をはじめとする日本文化好きに。
全ての始まりは味噌でした。みそ汁をふるまうことをきっかけにいつしか自分も日本文化を伝える役割を担うんだ! と意識するようになったのです。
日本文化の一つに茶道がありますよね。かくして味噌のおかげで茶道の魅力にアンテナが引っかかったわけですが、今日は味噌ではなくお茶のお話をします。
はじめは禅の心に魅せられてお茶を習いだし、今は千利休の超越した美意識や、利休を越えんとばかりにガラパゴス化した日本独自の茶器(これがおもしろい)にも興味が広がったところです。
皆さんはどういう切り口で茶道を始めましたか?
裏千家のお点前
さて、茶道の中でも三千家と呼ばれる「表千家」「裏千家」「武者小路千家」のうち、裏千家のお点前について書きます。
ちなみにワタシが裏千家を選んだ理由は、一番最初に見学に行った教室がたまたま裏千家で、そちらの先生の教え方がたまたま大変上手だったからです。
茶道のお稽古は禅の心を育てる目的がまずあってそのツールとしてお点前があるわけですが、細かいお点前はなんだか振り付けが決まっているダンスみたいなんです。それを覚えるのは決して簡単ではありませんし、覚えたとしても集中力を保ち無駄のない美しいお点前をすることは何年修行をしても至難の技。
一般的に裏千家では、「盆略点前」、「薄茶点前」、「濃茶点前」の順に徐々にお点前の数を増やして行きます。そして上には上のお点前が幾つも存在します。さらにはそれぞれのお点前には季節ごとに「炉」と「風炉」のお点前があります。全てを正しく覚えるには一生を費やしても足りないかもしれません。
お点前を比較して覚えよう
覚えられないっ。あ〜もう少し頭が賢かったら!
……なんて考えてはなりません。鍛錬することに意味があるのですからね。
しかし、がむしゃらに暗記しようとしても遠回りなだけなので、今までワタシが習った薄茶点前の炉と風炉、濃茶点前の炉と風炉の手順書を作りそれぞれを比較して動きの意味を考えてみることにしました。
するとどうでしょう、今まで意味がわからなかった動きに一部ですが意味を見出せるようになりました。
動きの意味を考える
細かい話でわかりにくいですが例をあげたいと思います。
例えば薄茶のお点前で、抹茶を茶碗に入れてから水差しの蓋を開けるというシーンがあります。しかしその水差しはしばらく後まで放置。ではなぜこのタイミングで水差しを触るのか。濃茶の風炉のお点前と比較して初めてその理由がみえてきます。濃茶の風炉のお点前では湯の温度を下げるという目的で、茶に湯を注ぐ直前に水差しから水を湯に混ぜるシーンがあります。だから薄茶の時も茶を点てる直前という一見妙に感じるタイミングで、水差しの蓋を開けてみせているのではないかと。憶測ですが。
他にもあります。薄茶の時に扱う棗と濃茶の時に扱う茶入れでは、それぞれの格に見合う道具の清め方をします。濃茶の茶入れを扱う時は袱紗をいったん置いてから丁寧に蓋を開けます。薄茶の時は袱紗を片手で握り込みながらその手で棗の蓋を開けます。要は薄茶の時は言ってしまえば面倒臭がった簡易的な扱いであるということ気づけるのです。
ここでごちゃごちゃと細かいことを書いてもかなりわかりにくいので、ぜひご自分で一つ一つ比較してみて欲しいと思います。
濃茶の炉と風炉、薄茶の炉と風炉のお点前をGoogle スプレッドシート(エクセルみたいなもの)に表にしました。自分用に作成したものなので、ご自分でアレンジしてみてください。もしかしたら間違っているかもしれませんしね!
お点前比較表↓
goo.gl/DEIDHb
それでは今後もお稽古に励んで参りましょう!

ミアタケ
2年4ヶ月に及び、みそ汁をふるまう世界一周旅行をする。味噌に感化され和の文化が好きに。帰国後30歳からミア流和式花嫁修業に精を出す。
さまよいがちにグローバル化する現代ニッポンの産物であり、博愛主義の愛国者と自分自身を分析する。
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