男性は女性より料理が上手、は本当か?

こんにちは〜 世界一周旅行でお味噌汁をふるまい歩く経験を経て、都内の和食料理屋へ修行にコツコツと通うミア(31歳女性)です。

「女性に握られる寿司なんか食べたくない」という言葉、耳にしたことはありませんか?

しかし今は、女性の板前も活躍する時代です。わたし自身、尊敬する女性の先生に就いて和食を勉強中で、将来は何らかの形で和食の作り手になりたい身です。

女性が和食の料理人になるのはやはり狭き門なのか? 男性の方が女性より料理に適しているのか? 自信の経験を踏まえ持論を述べたいと思います。

職場の厳しさに体力がついていかない?!

料理は体力仕事。限られた時間で大人数に料理するため、現場の空気は張り詰めています。その厳しい環境で必要とされるのは、覚悟と努力。

そして適性。

いくらやる気があっても、従業員が男性の調理場では男性の体力を基準に仕事内容が構成されており、平均的な体力の女性にはハードルが高いでしょう。

2016年に開催された「伊勢志摩サミット」で、プロの料理人たち(男性ばっかり)が働く調理場にわたしも居合わせたことがあります。そこで最も印象的だったのは鍋の大きさでした。

10キロは優に超えるだろう鍋をスピーディーに持ち上げ、せっせと長時間働くには、相当な体力が必要です。そしてここで言う「鍋」は一例にすぎません。拘束時間、トレーニング方法など、広きにわたり料理業界の仕事の進め方そのものが男性本位なのです。その環境で生き残る方々はすごいです。尊敬の念しかありません。

しかしこれでは女性が既存の料理業界に入っても周りのペースについていけるはずがありません。やはり男性を起用して鍛え上げるやり方が無難です。料理人の入り口に立つ女性がそもそも圧倒的に男性より少ないわけです。

男性料理人がいる店の方が接待に使える?

家庭料理は女性が作っているイメージがあって、また接待に使うような店の料理は男性が作っているイメージがどことなくありませんか?

これまでの日本は、大概女性が家の料理を担ってきており、男性は修行を経てプロとしてのステータスを築いてきました。

      家庭料理と言うと、

    • 無駄なく素材を使う
    • 家族の好みに味付けされている
    • 健康を考えている
    • 一度にどかっと作れる
    • 冷蔵庫にある素材を使い回す
    • 大皿に盛り、テーブルで取り分ける

などの特徴があり、

      接待料理には、

    • 素材のきれいな部分だけを使うため無駄がでる
    • 一口目で感じるわかりやすい「旨さ」を作る
    • 健康より華やかさ
    • 素材の価格が高い
    • 一人向けの小皿に盛られている

のような特徴があります。

家庭料理すなわち”かあちゃんの料理”は、接待で使うような店の料理の対極に位置します。

そうなると「一流料理人=男性」というブランドイメージができあがるので、料理人は男性じゃないと箔が付かないと考える人が出てきたのではないでしょうか。個人の自由なので、そのような選択をされる方にとやかく言う気持ちはありません。

男と女性の本能の差

料理に関して、男性は女性より優れているのか? そんなこと知ったこっちゃねえ(おっと失礼)ですが、それぞれの料理に傾向はあると思います。

自分や母が料理をする際、家族の健康や家計に重きを置くのに対し、自分の夫や父が料理するときは、単純に”味が良い物”を好んで作ります。極論ですが、女性は料理を健康管理の一つの手段と捉え、男性は食をエンターテイメントと捉える場面があります。

また子どもの頃を思い返せば、煮物や漬け物をせっせと用意するのが母で、「蕎麦を打ってみたい」とか「チーズフォンデュをやろう」と言い出すのは決まって父でした。母の漬け物はいくら手間暇かけて作られていたとしても、食卓にあって当たり前。一方父が作るチーズフォンデュは、何回か回数を重ねるうちににチーズの種類なんかにこだわりをみせ始め、「わ〜料理のセンスあるね!」と皆に惚れられます。「でもお金がかかるのよね」と母の本音が漏れる、という話のオチです。

個人差世代差はあれど「男性の方が料理が上手」と言われてしまう所以は、本能や文化に基づいて料理の役割分担がされた結果、日々の料理は女性が、イベント的料理は男性が作るようになったからなのかもしれません。家族や社会といった組織から無意識に求められる料理の性質が違うのです。本能なのか文化なのか人類学者ではないのでわかりませんが、その辺りです……きっと。

□まとめ

外食料理業界に女性が参入しはじめて間もないですが、はやり男性本位の仕組みに女性がついていけない、一定の店やお客さんから男性料理人の方が支持されるなど、依然として障壁があります。

しかし女性も板前やプロの料理人になれるのです。

自分の特徴を生かせばきっとたくさんのお客さんに愛される良い料理人になります。一方逆境の中からチャンスを掴むかどうかは、運と縁と実力次第なのです。ニーズは多様化していますし、良い師匠につけば、自然とサポートしてくれる先輩やお客さんに恵まれるでしょう!


プロフィール

ミアタケ

2年4ヶ月に及び、みそ汁をふるまう世界一周旅行をする。味噌に感化され和の文化が好きに。帰国後30歳からミア流和式花嫁修業に精を出す。
さまよいがちにグローバル化する現代ニッポンの産物であり、博愛主義の愛国者と自分自身を分析する。

Facebook: https://www.facebook.com/misodama.world/
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