こんにちは 世界をまたにかける味噌ラーのミアです。
海外の人をリクルートする会社や、パートナーシップを組む企業はどんどん増えています。もはや、外国人が職場にいるのは日常的に目にする光景になりました。
ちまたで良く耳にするのは、「日本人はアピール下手」とか「意思表示が下手」というあたかも海外の人はコミュニケーション上手であるかのような発言。
しかしそれは本当? 海外の旅人のボランティアを募って気付いたことがありました。
Workaday(旅人ボランティアとホストのマッチングサイト)で求人募集してみた
最近、Workaway.infoという旅人ボランティアを募るサイトを通じて、求人募集をしています。
Workawayとは、日本人とふれあい文化に触れることを目的にやってくる外国人と出会うことを可能にするマッチングサイトです。
Workawayの基本について過去に書いた記事はこちら
Workawayに載せた募集要項
手伝って欲しいことというのは、動画の撮影と料理の技術提供です。
実はワタシ、料理風景を動画に撮ってyoutubeに載せようと意気込んでいます。動画編集の経験がある人や撮影技術がある人に来てもらい、彼らの業を盗むのが狙いです。
そこで下記の通り募集条件を載せました。
- ボランティア時間: 5時間/日
- 滞在日数: 7日間
- 休暇: 2日間
- ボランティアの内容: 動画撮影、編集、料理レシピの開拓、使い終わった食器、部屋やバスルームの掃除
- 求める人材: 料理が上手な人、動画撮影編集の経験があり編集ソフトを使いこなせる人
- アメニティ: プライベート個室、共有バスルーム
- 食事: 休暇の日を含めて毎日3食
技術提供の他は、海外の人に日本食を食べてもらい、楽しく日本文化に触れてもらうこともまた狙っています。海外の人に味噌を伝えたいという思いがあるので、わいわい交流できれば良いと思っています。
実際の募集要項のページ
https://www.workaway.info/394815671984-en.html
募集して5日目にして8人から応募が!
アカウントを作り募集要項を公開しただけで、5日間で8人からリクエストが届きました。
好調な滑り出しです。募集要項が魅力的だったのでしょう。ボランティアがホスト捜しをする上で気にするポイントを洗い出してみました。
【Workawayer(ボランティア)が気にしていること】
- 自分の行き先にホストの家が近いか
- 自分のスキルがホストの求めるものと一致しているか
- 人間的に合いそうか
- ホストのレーティングは高いか
- 仕事がきつくないか
仕事がきつくないかが結構重要なポイントな理由は、Workawayが規定する4-5時間以内に労働時間を治めてくれないホストが多いからです。
例えばワタシがモンゴルでボランティアをしたときは1日12時間くらいの重労働を課せられました。そんな経験はあまりしたいものではありませんよね。
こうした経験を踏まえ、募集要項には1日5時間、また休暇の日数まで明記しました。
採用したいと思わせた人の特徴
今回の募集では、ビデオ撮影編集と料理が得意な人のみを欲しいと明記しています。
それに対し、「自分のスキルは○○で、どこで何年どんな経験を積んだ」ということを断言してくれる人、また自分の作品をURLで教えてきてくれる人はとても気になります。
最初の数行でそれがわかるのも印象が良かったです。
例えスキルが基準に満たなくとも、「得意ではないけれど基本的な使い方はできる。」とできないことを真摯に伝えてくれる姿勢は好印象でした。
また、写真から性格の良さとまじめさが伝わると良いです。
なぜここに来たいのかという同期も納得できるものであれば良いですね。
【例】
”あなたのポスティングはすごく良い。私はシェフでありライターです。東南アジアを6ヶ月旅していて、その間に現地のレストランで働いたりしながら料理を勉強しました。
あなたとレシピや料理の技術を交換できたらよいです。募集要項に書いてあったビデオ編集ソフトは使ったことがある程度です。具体的にどんな助けが必要ですか? あなたのことをもう少し教えてください。”
彼の場合、料理に対する興味が強く動機は納得出来ます。また自分の持っているスキルをわかりやすく表現しています。動画編集ソフトはあまり使いこなせないことも正直に書いていてとても印象が良かったです。
まとめると、
- 何を何年学び、どこで何年どんな経験を積んだのかを単刀直入に述べること
- できることとできないことを正直に述べること
- 最初の数行でそれらを伝える
- 写真がわかりやすい
- 納得できる応募の動機がある
お断りしたいと思わせた人の特徴
募集要項をよく読んでないのか、スキルが満たないのにとりあえず応募してくる人が中にはいました。
また、スキルが足りないにも関わらず「来たい」気持ちが強いあまり、「あなたのところに行けたらお互いにとってすばらしいと思う!」と、ごり押し気味に自分を売り込んでくるパターンにはがっかりします。
こちらの要望に耳を傾けずに、自分はこんな人間だと一方的に売り込んでくる人は今後が思いやられるので、採用する気持ちにはなれませんでした。
一つ屋根の下で寝食を共にするチームになるわけで、コミュニケーションを円滑に取れるかどうかは、スキルがあるかどうかに並びとても大きなポイントなのです。
【例】
“焼き菓子のシェフです。日本の文化が好きです。……リトアニア出身でイタリアでホスピタリティーの学校に行き、今はロンドンに住んでいます。フレンドリーです。……日本で焼き菓子の技術を勉強したいです。ヨガもやりたいです。……いつか日本で焼き菓子シェフとしての仕事が欲しいです。……6月に行くので興味があったら連絡ください。”
焼き菓子のシェフかあ。こちらが必要としているスキルからズレてしまいます。また、この子の動機は日本で焼き菓子シェフになることなので、うちでのボランティア経験が双方によって良い結果になるかどうかが少し不安です。
まとめると、
- 自分のやりたいことは理解しているが、こちらのニーズを理解していない
アピールするなら
最初の数行で自己紹介ができると良いです。それも一般的な自己紹介ではなく、特定の募集に応じた書き方にしないといけません。
募集しているホストの要求を理解出来ているかどうかは大きなポイントです。コミュニケーションスキルも同時に評価しているからです。
女の子に多いですが、自分の一番かわいく撮れた風の写真をプロフィールに使っている場合があります。しかしホストはかわいさは重視していません(たぶん)。それより、こちらがめんどうを見ずとも、頼もしく自立して生活してくれるかを重視します。
性格の良さとか明るさとかをアピールする子も多いですが、家の一部を提供するホストからすると、清潔さ・真摯さの方が気になります。
Workawayerに足りないのは相手のニーズを汲み取るコミュニケーション能力
例えスキルが足りなくとも相手のニーズ汲み取る能力が高い人の方が、スキルはあるけどコミュニケーション力がなく働きにくい人より採用したくなるものです。
Workawayのボランティアは、プロの集団では全くありません。ただの旅人であり、文化交流をしたい人達です。
その辺りも踏まえると、スキルだけにこだわらず、コミュニケーションが取れ一つ屋根の下で生活しやすそうな人を採用することが望ましいでしょう。

ミアタケ
2年4ヶ月に及び、みそ汁をふるまう世界一周旅行をする。味噌に感化され和の文化が好きに。帰国後30歳からミア流和式花嫁修業に精を出す。
さまよいがちにグローバル化する現代ニッポンの産物であり、博愛主義の愛国者と自分自身を分析する。
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