正座と日本人

こんにちは やまとなでしこになるべく研究を重ねるミアです。

カナダに留学中に、柔術のクラスを取ったことがあります。正座を数分するのですが、顔を真っ赤にして「もう無理」と根を上げる大男たち。小さい頃から正座をしていないと、痛くてできないみたい。正直、おかしくて笑ってしまいました。

でも、正座なんてできなくて良い。正座をしない人たちを笑う資格は実はない。座り方は文化です。お互いの文化を敬おうじゃないですか。

逆に日本人のわたしが海外で笑われた経験もあります。

日本人は正座するから足が短いと言われた経験。日本人は椅子を発明できなかったと言われた経験。しかしものごとには背景がある。その背景を知らずしてけなされてたまるものか。

精神を律する正座を普及させたことはすごいことです。正座が広まった背景には畳の普及があり、靴を脱ぐ習慣もあります。ただ椅子だけが欠如していたわけではないのです。正座をしたり椅子がない日本をその一点だけでけなしてしまうと、畳や、靴を脱ぐ習慣の存在や座禅の精神が国民に広まった事実に気づけなくなる。

正座をしない人たちを頭からけなし、得られたはずの情報を逃してしまっているなんてことはないでしょうか。

そして出会ったこの一冊。

正座と日本人 丁宗鐡(ていむねてつ)著 講談社
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この本によると、古代より正座は精神を落ち着かせたり、神の前でかしこまる座り方であり、日常でする「正しい座り方」とされたのは近年。江戸中期〜後期に武士の間で正座が一般化し、庶民の間で一般化されたのはなんと明治。それ以前はあぐらや立膝が「正しい座り方」だったと言います。室町時代を生きた茶道の千利休が正座をしている絵さえどこにも残されていないそうです。

文化は作られる。正座は、近年庶民にまで定着した立派な文化です。

日本人が誇る正座が、近年作られたという論点に縛られる頑固な読者もいるみたいだけど、むしろ正座を定着させることができた精神を誇りとすれば良いのです。楽ではない姿勢で背筋をピンと伸ばす、座禅の精神にも通じる座り方を発展させ、庶民にまで定着させたことは、何を言われようと誇って良いのです。

やまとなでしこ(になりたいワタシ)は考えます。膝が悪くない限り正座すれば良い、誇りを持っているんだから。

 


プロフィール

ミアタケ

2年4ヶ月に及び、みそ汁をふるまう世界一周旅行をする。味噌に感化され和の文化が好きに。帰国後30歳からミア流和式花嫁修業に精を出す。
さまよいがちにグローバル化する現代ニッポンの産物であり、博愛主義の愛国者と自分自身を分析する。

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