お釈迦様が悟りを開いたという仏教の聖地、インドのブッダガヤで日本料理シェフとして大活躍中の方に出会いました!
その凄腕シェフの名はヒロシさん。ブッダガヤ内のトップスリー高級レストランで、世界各国からのお客様に本物の日本食を届けています。
どのくらい高級かというと、現地レストランが一食60ルピーでカレーがお腹いっぱい食べられるのに対し、ヒロシさんのコースメニューは1500~1800ルピー。遥々インド国外から来るお客様が喜んで召し上がっていかれるそうです。
バックパッカーには手も足も出ないようなメニューばかりですが、いくつかメニューをご紹介します。
ヒロシシェフのこだわりは、ここ地元で採れた美味しい食材を探し和食にアレンジするというもの。ウナギではなくナマズ、しかもそのナマズが驚くほど美味しい。
大人気のヒロシシェフ。もちろん味噌汁も作ります。例えば最近では40人ものタイ人のツアー客にリクエストされ味噌汁を振る舞いました。大人気でおかわりが殺到し、あれよあれよという間に手持ちの味噌がなくなってしまったそうです。
ブッダガヤは国際的に有名な場所とは言えまだまだ小さい街なので、味噌が手に入りません。味噌が手に入るというデリーは国内線飛行機が出ているほど遠く、決して手軽に行ける距離ではありません。
ヒロシシェフが「味噌がない、さあどうしよう」と言った矢先の出会いだったのです。
私は味噌汁を振る舞う旅をしているので味噌を持っています。そこで「世界中のお客さんに美味しい味噌汁を食べてもらいたい」という思いからヒロシシェフに差し上げることにしました。
そのお礼にと、なんと特別にヒロシシェフが直々に料理してご馳走してくださると言うではありませんか。その一部をご紹介します。
ああ、日本食に飢えた私たちにとってそれがどんなにありがたかったことか……
しかも差し上げた味噌がコースのラストに出てくるという味噌汁が主役の構成です。出汁は使わなくとも、「いい味噌ならば野菜からの出汁だけで良い」というのことで、大根、カボチャ、茄子、採れたて野菜をお湯から煮て、そのまま味噌を溶く。
野菜の甘みが味噌の芳醇さに引き立てられたこの上ない贅沢な味でした。料理でここまで感動するとは!私たちのためだけに作ってくれたのですから自分で作るよりも数十倍美味しかったに違いありません。
日本食が恋しくとも恋しくなくとも、ブッダガヤにお立ち寄りの際は
の和食に会いに行ってみてください。和食の新しい発見があることでしょう。

ミアタケ
2年4ヶ月に及び、みそ汁をふるまう世界一周旅行をする。味噌に感化され和の文化が好きに。帰国後30歳からミア流和式花嫁修業に精を出す。
さまよいがちにグローバル化する現代ニッポンの産物であり、博愛主義の愛国者と自分自身を分析する。
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