私にとってインドは2回目です。
だからこそ既に「インド」のイメージが頭にありました。
だけど今回来たブッダガヤには、思い描く「インド」の他に確実に別要素が加わりました。
そこで目にしたのは、ブッダが悟りを開いた場所に来ようとやってくる世界中からの仏教徒たち。そしてなかでもチベット人との出会いが印象的でした。
世界遺産のマハボディテンプルで風景の写真を撮っていたとき、「わたしのことも撮っていいよ!」と言わんばかりにカメラレンズの中に入ってきた僧侶のおじさんがいました。
「私たちは日本人です、あなたは?」と聞くと、「チベチー!」と返ってきました。チベット人か!そうか、チベット人はこの聖なる地にたくさん来ているのか、と予習不足な私は意表を突かれます。
このブッダガヤにはおじさんと同じ袈裟を着た顔が日本人に良く似たお坊さんがいっぱいいるのです。事実、ダライラマも良く来る場所らしく、しかも12月から1月は祭事があるためチベット人がよく来るらしいのです。
袈裟を着ていたり、女性は民族衣装を着ていたり。顔は日に焼けて乾燥していますが、本当に日本人と似ているのです。
ここインドで出会った信心深いチベット人たちに妙に惹かれてしまったのですが、もう一つのきっかけがカフェでした。
「Tibet OM Cafe」。
長屋のような建物の中庭に入るとそのカフェがあります。チベット人の家族が運営しているのですが、そのあたたか~い雰囲気に完全に癒やされてしまいました。
「チベットへ行きたい!」しかし、今更インドで思い立っても規制のため(そして規制回避をすると私の予算オーバーのため)入国は困難。
カフェのおばさんに聞いてみました。すると、「チベットの中は牢獄のようです。外出する際もいちいちオフィスに届け出を出さなくてはいけません。ビザを取るためにも、インターネットの検索エンジンでひっかからないように、全てのブログやSNSからチベットという単語を抜き取らなければいけません。すごく難しい状況です。」と教えてくれたのでした。
私もチベットに行くためのビザを申請する身になったらこの記事を削除するかもしれません……もちろん今回はあきらめたので記事を書いていますが、いつか必ず行ってみたい。平和を願うあのあたたかい人たちの暮らしを見てみたい。
インドの聖なる場所で脳裏に焼き付いてしまったのはチベットだったのでした。

ミアタケ
2年4ヶ月に及び、みそ汁をふるまう世界一周旅行をする。味噌に感化され和の文化が好きに。帰国後30歳からミア流和式花嫁修業に精を出す。
さまよいがちにグローバル化する現代ニッポンの産物であり、博愛主義の愛国者と自分自身を分析する。
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